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公開日:2023.9.29   更新日:2023.9.29

結婚式の費用は誰がどれくらい出すべき? よくあるパターンと先々もめないための考え方

結婚式の費用は、総額平均で303.8万円というデータがあります。(「ゼクシィ結婚トレンド調査2022調べ」
大きな金額なだけに、普通は誰がどれくらい払うのか、どんなパターンがあるのか気になるもの。
ここでは、多くの人が行っている基本的なパターンと、後々もめたりモヤモヤしないために注意するべき点などを詳しく解説していきます。

女性イラスト

結婚を予定しているカップルに参考にしてほしい記事です。

目次

1.結婚式の費用は誰が出すべき?

結婚式の費用を誰が出すかのパターンは、ざっくり4種類あります。

1.新郎新婦の貯金から
2.両家のご両親から
3.結婚式のご祝儀から
4.複数を組み合わせる

それぞれの利点と注意点を合わせて解説します。

①新郎新婦の貯金から出す

貯金から

結婚する2人の貯金から結婚式の費用を出すのは、現在ではとてもポピュラーな方法です。特に、2人きりで新たな家庭をスタートする場合は、全部を自分たちで担うことでより自立心が確立し、新たな家庭を作るという自覚が強固になるという利点があります。何より、気持ち的にスッキリできるという点も大きいです。
新郎新婦の費用の割合は、以下の3種類があります。

  • 両者で折半
  • 片方が多く出す
  • 片方だけが出す

結婚する2人の立場を平等・対等とする意味で、おすすめは折半です。
2人の収入や貯金額に大きな開きがある場合や、結婚式に呼ぶゲストの人数差などで実際にかかる費用の割合に偏重がある場合は、片方が多く出したり、片方だけが出すこともあります。その場合は2人での相談をよりしっかり行い、後々に響かないようにしておくことも重要です。費用の比率や分担については、「結婚式の費用を出す比率・分担はどうやって決める?」の項目で後述します。

②両家のご両親が出す

ご両親

自立し独立する子どもたちへのはなむけとして、ご両親が費用を用意することも決して珍しくはありません。
子どもとして親からの援助を受けることは、ある意味親孝行の意味合いもあると言えるでしょう。
両家の費用の割合も、以下の3種類があります。

  • 両家で均等に出す
  • 片方の家が多く出す
  • 片方の家だけが出す

家としての立場も関わってくるため、この場合もやはり均等が望ましいです。後々になっても片側の親に頭が上がらないという状態が予想されるからです。
ただ、かつて日本では結婚式の費用は男性側の家が負担するという慣習がありました。戦後以降、核家族化が進むにつれて徐々に薄れていきましたが、しかし現在もこの慣習が色濃く残っている地域や家があります。そしてこの慣習の背景には、「お嫁さんは(男性側の)家に貰うもの」という発想があります。ご両親、特に男性家からの援助を多く受ける場合は、結婚する2人での相談はもちろん、両家との話し合いもよりしっかりと行っておく必要があります

③結婚式のご祝儀から出す

ご祝儀

結婚式の費用をゲストからのご祝儀でまかなうという考え方です。これは、例えばパーティーやコンサートなどの興行を行う場合と似た考え方になります。しかし、決定的に異なる点は、興行ではチケットの料金が決められていますが、結婚式のご祝儀の額はゲスト個々に委ねられるという点です。
ゲストの人数と常識的なご祝儀の金額から、ある程度の見込みは望めるとは思いますが、それはあくまで予想であり、差異は出て来ます。また、そもそもご祝儀だけで結婚式をまかなおうとすると、結婚式の会場・衣装代・食事・余興なども含め、やりたいことが実現できなくなることも容易に考えられます。つまり、ご祝儀だけでは平均的な結婚式費用には届かないのです
予算を極端に抑えれば、結婚式をご祝儀だけでまかなうこと自体は可能ですが、さまざまな制限が多くなることを覚悟する必要があります。自分たちは結婚式で何をやりたいのか、ゲストをどのようにおもてなしをするのか、まずはそこから考えてみることをおすすめします

④複数を組み合わせる

複数

実際の結婚式では、上記の3種類を組み合わせて行う場合が多く見られます。
最も多いのは、新郎新婦の貯金をベースに、ご両親からのお祝い金やゲストからのご祝儀を補助として充てるパターンです。
結婚式では2人が主役。主役の2人が、無理なく気持ちよく晴れやかである形が一番いい。そうしたベストな形を作りやすいのが、この組み合わせのパターンだと言えるでしょう。
ただ問題は、新郎新婦の貯金にしても両家のお祝い金にしてもご祝儀にしても、その金額の比率です。
次の章では、比率や分担についての考え方を記述していきます。

2.結婚式の費用を出す比率・分担はどうやって決めたらいい?

電卓

基本は両家折半がおすすめだが、個別要素でバランスをとる

結婚式という晴れの日にモヤモヤを作らないためにおすすめしたいのは、やはり両家で折半という形です。ただ、それで完全に問題が起きないかと言えば、実はそうでもありません。
「よくあるお悩み」の例を挙げ、対応策も含めて解説していきます。

結納金の有無で調整

結納金とは、嫁入りする、もしくは婿入りする人を受け入れる側の「家」が払う金品のことです。家と家との結びつきを重視する地域や家で、現在も行われている慣習です。
結納金は基本的に結婚準備金としての意味合いがあるため、頂いた場合はその金額によって結婚式費用の比率を変えて調整すると、後々モヤモヤを引きずらないで済む場合があります

よくあるお悩み①:

本人イラスト

彼の方が収入も多いのに、彼の貯金が私の半額以下というか、結婚式費用にはとても足りない状態でした。この場合は私の貯金を中心に使うべき?

女性イラスト

この場合は、新郎家から結納金という形で調整してもらうことも可能です。ただし、新郎家から大きなお金を頂いたという結果が残り、後々に響く場合も考えられるため、結婚式までに新郎に足りない分をがんばって貯金してもらうことができれば、その方がよいと思われます

披露宴の両家ゲストの人数比で調整

両家のゲストの人数に大きな差がある場合。ゲストの数だけご祝儀が頂けるとはいえ、実際はゲストの数だけ料金がかかってマイナスが生じる上に、大きな会場を使う必要が出てくるなどの規模に関連する支出も出て来ます。
これにより、ゲストの人数に開きがある場合は、ゲストの人数が多い側が結婚式費用を多く出すという考え方になります。

よくあるお悩み②:

本人イラスト

一回り以上年上の男性と結婚します。彼との収入差は結構あって(彼が私の倍以上あります)、ゲストの人数や年齢層も大分違うのですが、結婚式費用はやっぱり折半がいいんでしょうか?

女性イラスト

この場合は、既に社会人として先輩である年上の男性側が結婚費用の大半を担う方が、むしろ自然だと思います。ただ、それは同時に、様々な面で主導権が男性側にあることを指しています。将来のこともよく考え、どんな結婚式にしたいかを、2人でよく話し合って決めるといいでしょう

結婚式および披露宴で新郎新婦にかかる費用差で調整

この他にも、結婚式でのドレスやメイクにかかる費用・新郎新婦それぞれがやりたい余興や飾り付けなどにかかる費用・会場の選択や規模感など、1つ1つの要素をどうするのかしっかり話し合い、そして支払いの分担をどうするのか決める必要があります。
片方が「どうしてもやりたい」と思い、片方が「必要なくない?」と思う要素があった場合、それは後々まで引きずる要素になるからです。

よくあるお悩み③:

本人イラスト

彼が披露宴でバンド演奏をやりたいと言っています。ただ、結構費用がかさみそう。私は無駄な予算をなるべく省いて、身の丈に合った結婚式がしたいのですが、どうしたらいいでしょうか?

女性イラスト

この場合、新郎の計画を含めて費用を折半してしまうと新婦側にモヤモヤが残りますし、かといって単に却下しても新郎の不満に繋がります。新郎の計画にどれぐらいの予算が必要か算出し、それを新郎の自己負担で結婚式費用に加算できそうかで判断するといいと思います。(バンド演奏などの場合は、アコースティックにするだけで予算が大幅に下げられるため、実現可能な方向性を示唆するのもありです)

最後に、次の章で「結婚費用でもめないための考え方」を記述します。

3.結婚費用でもめないための考え方

もめない

2人は対等

昭和・平成の時代を経て、令和の現在。男女は平等であり対等であるという考え方が主流であり、常識です。結婚式については前時代的な慣習も数多く残っていますが、生涯2人で仲良く円満に暮らしていくために、2人のスタートを飾ることになる結婚式でどちらかがモヤモヤすることがないよう2人共に心がけ、よく話し合うことが何よりも大切です。

安易に親を頼らない

それぞれのご実家はもちろん大切な存在ですが、「お金を出せば口も出す」というのは人の常。適度な距離でそれぞれのご実家と良好な関係性を保つためにも、結婚式の費用やその計画は、あくまで2人が中心に立って進めて行くことをおすすめします

おもてなしの心を持とう

結婚式でやりたいことは、きっといろいろあると思います。そのやりたいことについて「お祝いしてくれるゲストの方々も喜んでくれるだろうか?」という考え方も、どうぞ加えてみてください。やりたいことが全部実現できなさそうな時の取捨選択に役立ちますし、2人の門出をお祝いしてくれる大切なゲストの方々からも「来てよかった、お祝い出来てよかった」と、きっと思ってもらえます。

まとめ

結婚式の費用は、

①新郎新婦の貯金から出す
②両家のご両親が出す
③結婚式のご祝儀から出す
④上記3種の複数を組み合わせる

の4つのパターンがありますが、おすすめは④か①。

結婚する2人の貯金を中心に、細部を調整しつつも、金額的にはなるべく両家で折半というのが現在のポピュラーな形です。
2人の門出を晴れやかな気持ちで迎えるために、2人でよく話し合い、最善を尽くしましょう。

この記事を書いた人

1973年1月30日生まれ。愛知県出身。妻1人、娘3人。 「良い物作れば、金は後から付いてくる」「笑っていればなんとかなる」「死ぬまで勉強」そんな思いで楽しくやってます。

重徳 明彦